
| 企業名 | サンユー建設株式会社 |
| 設立年月日 | 昭和25年7月 |
| 本社所在地 | 東京都大田区 |
| 従業員数 | 170名 |
分譲ALL ONE(以下 BAO)の導入前には、
どのような課題がございましたか?
取引に関する資料は物理ファイルに収納して保管場所に保管し、同時にPDFデータにしてクラウド上でフォルダ管理していました。
しかし、情報が分散しており共有が容易ではい状況でした。加えて量的な問題もあり、保管スペースの確保が必要な状況であり、外部倉庫も検討しましたが、必要な情報をすぐに取り出せないことに課題を感じていました。
また、マネジメント領域でも、チームごとの営業実績が明確でなかったため、競合意識が低下しており、営業個人の成果を明確に一元管理しておらず、正しい評価ができていませんでした。
BAO の導入の決め手となったものは何でしたか?
導入の決め手となったのは、当社の事業内容との親和性の高さです。BAOは分譲事業に特化しており、土地の仕入れから物件の販売、そして売上管理までの一連の業務プロセスをシステム上で一元的に管理できる点が大きな魅力です。
また、進行中の物件はもちろん、過去の物件情報や関連資料もデータベースとして蓄積され、外出先からでもリアルタイムで情報を確認・共有できるため、迅速な意思決定を支援します。売上などの数値データも、入力するだけで自動的に集計・可視化され、グラフや図表で直感的に状況を把握できるため、営業部門だけでなく全社での情報共有が円滑になります。これにより、従来の情報処理にかかっていた時間を大幅に削減できると期待しております。
さらに、開発元が分譲業務に精通しているため、当社のニーズへの理解が深く、問い合わせにも迅速かつ的確に対応いただけた点も高く評価しました。導入後も、当社の業務に合わせて有償・無償で柔軟にカスタマイズできる点も、長期的な運用を見据えた上で安心材料となりました。
導入してから得られた効果を教えて下さい
特筆すべきは、顧客サービスの質の向上です。これまで時間を要していた、お引き渡し後のお客様からの問い合わせ対応が、顧客情報の瞬時検索機能により劇的に改善され、お客様をお待たせすることなく、迅速かつ的確なご案内が可能となりました。
営業部門にも良い影響が生まれています。売上や利益といった数値データがリアルタイムで共有・可視化されるようになったことで、チーム全体、そして個々のメンバーの数字に対する意識が向上し、日々の営業活動において、より目標達成にこだわる姿勢が明確に見られるようになりました。
情報管理の側面では、長年の課題であった「情報の一元化」が実現しました。仕入れ段階の物件から販売中、ご契約済みの案件まで、すべての物件情報とデータを一つのシステムに集約。これにより、事業部全体の売上・利益状況はもちろん、個別の取引先に至るまで、あらゆる情報を正確に、かつ横断的に管理することが可能となりました。この恩恵は各センターにも及んでおり、拠点間で常に最新の情報を共有し、足並みをそろえた事業推進ができるようになっています。
また、副次的な効果として、ペーパーレス化の推進も挙げられます。従来、物件ごとにファイルで保管していた大量の紙資料をすべてデータで管理できるようになったことで、オフィス環境の改善やコスト削減にも繋がっています。
導入してみての感想を教えて下さい
BAOを導入してから一年が経過し、今まさにその真価を実感しているところです。
正直に申し上げますと、導入当初は、BAOの基盤であるSalesforceの多機能性と専門性の高さに戸惑う場面もありました。自社の力だけでカスタマイズを進めることの難しさに直面し、もし貴社の手厚いサポートがなければ、途中で挫折し導入を後悔していた可能性も否定できません。貴社の柔軟で迅速なご対応があったからこそ、今日まで活用を継続できていると、心より感謝しております。
コストに関しましては、これだけの機能から得られるメリットを考えれば、決して高いとは思いません。しかしながら、企業として経費負担がそれなりに重いこともまた事実です。だからこそ、この投資価値を維持・向上させていく上で、今後も貴社の変わらぬサポートとレスポンスが極めて重要な要素になると感じております。
すでに、これまで集計に手間のかかっていたセンター別・個人別の売上や利益といった数値が一目で分かるようになり、会議資料の作成効率が格段に上がるなど、目に見える効果を実感しております。今後も貴社と連携させていただきながら、より一層の活用を進めて参りたいと考えております。
今後の方針や目標を教えて下さい
近年、企業経営においてDXやペーパーレス化は優先順位の高い課題となっておりますが、現実には多くのハードルがございます。弊社といたしましては、BAOをその重要な足がかりとし、少しずつでも着実に前進していきたいと考えております。
まずは、導入から一年という節目を迎えた今、これまでの活用状況を振り返り、具体的な成果を検証することから着手いたします。
その検証結果を踏まえ、今後は単に物件を検索するだけのツールとしてではなく、関連するあらゆる情報を一元的に保存・管理するプラットフォームとして、また、経営状況をより正確に把握するための管理ツールとして、その活用範囲を広げていく所存です。
そして将来的には、システムによって可視化された物件データを分析・活用し、各センターの売上向上といった、より直接的な事業貢献に繋げていくことを目指して参ります。